阿波国の女神
2022/05/27
今、私のなかでは、阿波国(徳島)がパワースポットとしてとても熱いです。阿波国の女神である大宜都比売命(オオゲツヒメ)と、伊予国の女神である愛比売命の関係性が明らかになりつつあります。
2022年5月26日、阿波国の元一宮である上一宮大粟神社を参拝しました。大宜都比売命の降臨地と伝えられる神山にあります。ここで感じられるご神気は、ひとことで言えば、「完全なる女性美」です。神域の至るとこで、日本神道の女神たちの美を感じることができました。
美しく苔むした石段は、天高く続いている階段のようであり、鳥居をくぐると右手に天の眞名井である水が湧き出る苔むした岩があり、その奥の竹林のなかを登ったさきにある天の眞名井の水源地は天界のようです。
また、拝殿の奥と手前には、天と地を結ぶかのようにまっすぐに凛とした姿で立っている2本のご神木があり、拝殿の天井には、草花、鳥などといった色とりどりの絵柄が描かれており、その奥には珍しい朱塗りの本殿が建っています。
美しくて可愛らしいポイントが多々見られる神社です。石、木々、竹、花、眞名井などから、磐長姫、木花咲耶姫、豊玉姫、瀬織津姫、月の女神でもあるかぐや姫といった日本神道の女神たちの息吹を感じることができます。
大宜都比売命は食物の神さまとされていますが、食べ物は美と健康につながると考えることもできます。また、この神社で感じたいろいろな女神のご神気から、大宜都比売とは、大気都比売(大いなる気をもつ女神)、大月比売(月、水の女神)といった顔もあわせもつといえます。宇宙の気、月のバイオリズム、水は、いずれも女性性を象徴するものであり、美と健康につながるものです。
四国山地の西に鎮座する愛比売命を心の美しさを表す女神とすると、四国山地の東に鎮座する大宜都比売命は、見た目の美しさと健康美を表す女神といえます。2柱の女神を招き入れることができた女性は、見た目も内面も美しい完全なる女性美を与えられることになるのです。