「人間は一生勉強し続ける」といわれるように、私たちは「人生学校」へ通っている。ここでは神さまが先生で私たちは生徒である。この世は人生勉強をするところであり、各自の心のレベルに合った問題が神さまから与えられる。その問題をクリアするまで、同じレベルの問題が出され続ける。
例えば同じような人を好きになって同じような苦労を繰り返している人や、同じように嫌な上司に当たっては、同じように愚痴をこぼしている人などである。こういう人たちは出されている問題を、他のせいにして、逃げて避けて、自分が変わる努力をせずに、答えを出せていない人、間違った答えを出している人たちといえる。
お酒を飲んだり、愚痴や不満を言うなどの、その場しのぎの
ストレス発散コースではなく、
思考コースを選び、頑張ってクリアすると自分の心が強く広くなる。困難な問題にぶつかった時の対処法、ストレスの解消法を知ることになるので生きるのが楽になる。本当の幸せに一歩近づくことになる。そうすると笑顔が増える。笑顔は神さまからのごほうびである。そして問題をクリアすると、さらにレベルアップした問題が出される。こうして世の中には様々なレベルの人たちが存在し、それぞれの人生を生きている。
ここでいうレベルとは、年齢、学歴、財産、容姿、社会的地位といったものは関係なく、何の飾りもない素の姿、心、魂のレベルのことである。人間、死んだときに残るものは、このレベルアップした魂のみであり、この魂のレベルが人生学校を卒業するときの成績になるのである。
心を成長させるために人生の中でいろいろな問題(ハードル)が設けられている。どんなハードルが用意されているか、どのレベルから始まるかなど、人によって様々である。乗り越えるのが非常に困難に思えるようなハードルでも、必ず乗り越えることができるレベルのハードルが設けられているので、逃げずにあきらめずに頑張らなければいけない。初めは低いハードルから始まり、一つ一つ乗り越えていくごとに徐々に高くなっていく。高くなればなるほど、苦労や辛い思いが増えるけれど、その分、乗り越えたときの達成感、克服感は大きくなる。そうして快を伴う記憶が意識化され、幸せの記憶を着々と増やしていくことになる。各自、自分が主人公の人生の中で頑張って生きながら、心を成長させている。それぞれにドラマがあるので、人生は面白い。
問題をクリアするごとに、心のレベルは上がっていく。自己を振り返り反省し、自分が変わることで心は成長する。そして、人は自分の心のレベルでしか人を理解することができない。心を成長させる生き方をしていない人は、自分のことと、同じレベルの人のことしか本当に理解することができない。一方、多くの苦労を乗り越え、広い心へと成長している人は、同じように人の苦労や辛い気持ちがわかるので、いろいろな人を思いやることができるのである。
「本当の幸せと神さま」(著者:日高小百合)より抜粋